昨年(2022年)6月、最高気温が38℃の猛暑日となった日、SLパレオエクスプレスを先回り撮影、および乗車してきたが、それを動画化した(下のYouTubeリンク)。
今まで1年以上も放置していたのは、単に鉄道関連の動画を扱うチャンネルを持っていなかったため。それまで主力の天文趣味のサイトしか持っておらず、鉄道関連の画像や動画はお蔵入りしたままだった。しかしそれはもったいないので、最近になってやっとYouTubeチャンネルとブログを開設した。
以下は動画内容の補完。
出発は熊谷駅から。
SLパレオエクスプレスはコラボイベントが多い感じだが、この日はカフェ「FORTE blu」とのコラボで、熊谷駅に受付があった。
SL列車でイタリアンランチというのは魅力的だったが、今回は上り列車には乗らず「先回り撮影」するのでパス。受付後ろのキャラは、秩父鉄道の鉄道むすめ「桜沢みなの」。
今回はまず、急行で武川駅に先回りして待ち受けることにした。
秩父鉄道の急行は急行料金が必要だが、この時(2022年度)はPASMO導入キャンペーンで無料だった。2023年度からは有料に戻っている。
急行車内で発車を待っていると「SLパレオエクスプレス」が入線してきたが、ホームに人がいっぱいだったので、外には出なかった。どうせ後でたくさん撮影出来る。ホーム上の自販機もSL仕様になっているとは力が入っている。
熊谷駅を出た後、車窓には電気機関車(EL)やホッパ車(ヲキ)が見えた。これはSL同様に秩父鉄道名物。
ヲキ・ヲキフはマイクロエースからNゲージ模型も出ている。これまであまり興味なかったが、実物を見てみると、なかなかカッコよくて自分も少し欲しくなった。それにしても、ヲキはホッパ車なのに何故ホキではないのだろう?
武川駅に着いて、ここでSLを待ち受け。
この駅には電気機関車(EL)が3両停まっていた。
これだけ様々なELを見られるのなら、もう少し早めに来て駅外から貨物列車撮影すれば良かった。ただこの日は猛暑で、そんなことをすると熱中症で倒れていたかも。
しばらく待っていると、SLパレオエクスプレスが到着。
なお、2022年10月1日から、この武川駅は通過となり、かわりに「ふかや花園」駅に停車するように変更となった。
そしてSLが武川駅を発車した後、すぐに普通列車で追いかけ途中で抜いて、長瀞駅へ先回り。
ここは結構多くの人が集まってきていた。
停車時間が長く、乗客も降りてきて記念撮影するので、ホーム上は大賑わい。SLの全景を撮れないので、アップで部分を撮影。
そして長瀞駅を出発。
この後、後続の電車に乗ってSLを追い抜き、終点・三峰口駅へ先回り。
それにしても派手なデザインの電車。
ここでは駅の外に出てみたが、駅の近くには到着するSLを撮影するのに良い場所があまりなかった。もっと離れてみれば良いのかもしれないが、猛暑の中これまで2駅で動き回ったせいか体力が限界で、もうあまり動く元気が残ってなかった。そのため中途半端な場所で済ませることに。これなら駅のホーム内の方が良かったかもしれない。
このあと、近くの転車台公園に向かった。
転車台自体は駅構内にあって、駅のホームからは近い位置にある。しかし、見学できるエリアは転車台を挟んで駅の反対側にあるので、駅の外をぐるっと回って行かなければならない。これが猛暑で疲れた身にはかなり辛かった。またSLの転車台作業が始まるのがいつ頃なのか分からないので、その間、炎天下でじっと待っているのもさらに体力を削られた。
ヘロヘロになって待っていると、やっとSLが転車台にやってきた。
SLは転車台にバックで入ってくる。
そして向きを変え、再度バックで出て行った。
この後は待っていると客車への連結などを見ることが出来るとは思ったが、これ以上ここにいると熱中症になる危険があると判断し、駅に戻って日陰へ避難した。
この駅前の「桜沢みなの」はかなり色あせてしまっている。
そして驚いたのは、この猛暑の中、名物の熱い立ち食いそばを食べている人がかなり多くいたこと。食べる場所は日陰とは言え冷房も無い駅舎の一角。それほど美味いのなら食べてみたいと思ったが、暑さで弱った胃腸が受け付けそうになかったので止めた。そばは好きなので大変残念。
さて、そろそろ上りのSLパレオエクスプレスの出発となるが、上りは乗車してみることにした。
この時は座席指定を事前予約していたが、事前予約の時点でSLのすぐ後ろの客車(上りの場合4号車)は満席だったので、最後尾の1号車を取っていた。ただこの最後尾の客車(スハフ12)には冷房などの電源のための発電機(エンジン)が積まれており、それの稼働音がかなりうるさかった。猛暑なのでかなりパワーを上げた運転だったのかもしれない(音は動画を参照)。窓を開けるとSLの音よりも発電用エンジンの音の方がうるさい状態で、窓を開けるのはちょっとためらわれた。そうなると、車内から前方のSLがあまり見えず、SLの音もあまり聞こえない。
最後尾ならカーブの通過時にSLが良く見えるかと思ったが、窓を閉め切っていると良く見えなかった。電源用エンジン音については人によって意見が分かれると思う。私は気動車・DLの走行用エンジン音は大好きで大きいほうが嬉しいが、客車については逆で、静かでレールのジョイント音がカタンカタンと聞こえるのが好み。
なお、SLパレオエクスプレスの客車は4両編成で、両端の2両が電源用エンジンを積んだ「スハフ12」。ただし、運転時は最後尾の客車のエンジンのみ稼働させているようだ。つまり、下り(三峰口行)では4号車、上り(熊谷行)では1号車となる。私のように電源用エンジンの音が好きでない人は、出来るだけ前方の車両に乗った方が良い。
さて、しばらく乗っていたが、冷房の効いた車内で元気が復活してきたので、途中の皆野駅で再度下車。外からの撮影を再開した。
ここの駅にも「桜沢みなの」が。「桜沢みなの」の名前の由来が「桜沢駅」と「皆野駅」らしいので、ここにあるのは当然か。屋根の下に置かれているので、ここのは色あせていない。
さらに寄居駅に先回り。
奥に見えるクリーム色の電車は東武鉄道。
これで今回の撮影は終了。SLパレオエクスプレスは列車本数が多い秩父鉄道をゆっくり走るので、他の列車で何度も追い抜いて複数回撮影することができた。ただ6月にしては予想外の猛暑となり、あまり歩き回れず、駅から離れて撮影出来なかったのと、三峰口駅でバテてしまい、転車台公園でSLの動きをじっくり見られなかったのが残念。
それにしても、関東地方はSL列車が多く走っていて羨ましい。この「SLパレオエクスプレス(秩父鉄道)」の他、「SLもおか(真岡鐵道)」、「SL大樹(東武鉄道)」、「SLぐんま(JR東日本)」は関東圏だし、少し足を伸ばせば、「SLばんえつ物語(JR東日本)」、「SLかわね路号(大井川鐵道)」も無理なくいける距離。
これらは、私の住んでいる関西圏からはかなり気合を入れないと行けない。特に最近運行が再開したSLばんえつ物語は、距離的にも旅行費用的にもかなり厳しい(もちろん指定席争奪戦的にも)。
コメント