SL人吉・2023年春の撮影記録動画作成&ついでに乗った列車など

上りSL人吉・2023年5月・渡瀬駅
上りSL人吉・2023年5月・渡瀬駅

2023年4月、今年度末で運行終了するSL人吉に乗車することが出来た。

2023年4月22日「SL人吉」乗車記・運転停車の確認
経緯~熊本駅今年度(2023年度)で運行を終了する予定のSL人吉だが、運良く指定席券が取れたので4月22日(土)に、SLが先頭で牽引する上り便(熊本→鳥栖)に乗車してきた。昨年6月には乗車は出来なかったが「追っかけ撮影」をしていて(下の記事

しかし乗車してしまうと、SLが走行している様子を撮影出来ない。SL列車に乗っているという満足感はあるが、実際に見えるのは炭水車の後ろ側だけで、SL自体はあまり見えない。

乗車時に見えるのは炭水車後部だけ
乗車時に見えるのは炭水車後部だけ

そこで乗車中に、撮影に良さそうな通過駅をいくつかチェックしておき、約1か月後の2023年5月、土・日の2日かけて外側からの撮影を行った。それについては下記の記事にまとめている。

2023年5月「SL人吉」撮影記&48696号機
いきさつ・計画4月下旬の土曜日に「SL人吉」に乗車することが出来た(乗車記は下記記事)。しかし当然のことながら、乗車してしまったら外側から走行シーンを見る(撮影する)ことはできない。そのため土曜日に乗車して日曜日に外側から撮影、というつもり

動画についてはまだ編集とまとめが出来ておらず、そのままになっていたが、7月に入ってからやっとまとめてYouTubeにアップロードできた(下記リンク)。

今回の動画まとめでの苦労点は「風切り音ノイズ」。天体写真撮影をメインの趣味とする私は、基本的に動体を得意とする一眼カメラを持っていない。所有カメラのうち最も新しいのは「Pentax KP」だが、動体向けのレンズはもっていない。そのため撮影にはコンパクトデジカメ(Lumix TX2D)を使っているが、これが撮ってみると思いのほか風切りノイズが大きかった。一応低減オプションはあるが、ほとんど効かない。今回、マイクに何か付けるなどの対策をしていなかったので、そのまま編集するとかなり耳障りで聞き苦しくなった。

動画編集時に低減できないかと思って、Davinci Resolveでフィルターなどを使ってみたが、気休め程度だった。仕方なく、ノイズの酷い個所にはBGMを重ねて誤魔化している。SLは見た目だけでなく「音」も重要なので、BGMなどは付けたくは無かったが、やむを得ない。

風切り音については、やはり録画時に対策する必要がありそうだ。もっとも良いのは外付けマイクだろうが、TX2Dにはマイクの外部入力はない。そうなるとカメラ本体のマイク部分に風切り音低減のスポンジなどを付けるしかない。今後色々試してみようかと思う。

鉄道撮影を本格的に行うなら、キヤノンやソニーなどの動体に強いミラーレス1眼を買って外付けマイクを使うことだが、かなりの投資が必要だし、重量もそれなりに重くなる。昔はフィルムカメラと交換レンズ数本をカメラバッグに入れて動き回っていたが、もうそんな体力もない。今回のSL人吉撮影は特別であって、普段は乗り鉄の記録に撮影するだけなので、やはり軽いコンデジが良い。


それから「手ブレ」も目立った。これも軽いコンデジを手持ちで望遠撮影しているので仕方がない。駅のホームで撮るなら三脚は使えないし、手持ちで頑張るしかない。手振れ補正はある程度効いているが、完全には止まらず、ガクッと動いたりするので見苦しい。静止画撮影ならば一瞬止まればそれで良いが、動画は延々と止まっていないといけないし、そのなかで列車だけは滑らかに動いてほしいので、なかなかうまくいかない。

実は今回の撮影前に、最寄りの西明石駅のホームで練習してみたが、なかなか上手くならずに本番になった。

新快速・西明石駅
新快速・西明石駅

上の画像など、静止画なら止まっているように見えるが、動画ではブレブレ。

これもジンバルなどを買えば良いのだろが、カメラ並みに高価だし、そこまで投資するほど本格的に鉄道撮影するわけではない。


さて今回、明石から九州まで撮影に行ったのだが、その間に色々な列車に乗ったり見たりすることが出来た。これも楽しみの一つ。

みずほ
みずほ

西明石から博多までは、「こだま」を岡山で乗り換えて「みずほ」に乗車。実は「みずほ」に乗ったのは初めて。

「みずほ」普通車指定席車内
「みずほ」普通車指定席車内

普通車でも2列+2列のシートが快適でうれしい。乗るたびに仕事気分になる東海道新幹線とは違う。

博多からは、久留米まで特急「ゆふ」に乗ろうと思った.

特急「ゆふ」・博多駅
特急「ゆふ」・博多駅

短距離なので指定席を取らず、自由席で安く済ませようと思っていたら、なんと自由席が激混み。通路まで人が立っている。これは無理と思ってあきらめた。その代わりに乗ったのが特急「かささぎ」。こちらは激空き。

特急「かささぎ」・787系車内
特急「かささぎ」・787系車内

使用車両は「787系」。元「つばめ」の使用車両で、いたるところに「TSUBAME」の文字がある(しかも結構くたびれている)。

787系シート
787系シート

「かささぎ」は西九州新幹線の開通に合わせて2022年秋に新設された新しい特急だが、使用車両は既存の車両を転用している。

787系「かささぎ」
787系「かささぎ」

鳥栖で普通列車への乗り換え時間が短く、先頭車を前から撮れなかった。

懐かしい。787系に乗るのは22年ぶり。

2001年の「つばめ」・西鹿児島駅
2001年の「つばめ」・西鹿児島駅

当時の「つばめ」には、2001年に「特急のグリーン車で九州一周してみた」をした時に乗った。もちろん九州新幹線の開業前。グリーン車に乗ると自席に座ったまま弁当が予約でき、「つばめレディ」が自席まで持ってきてくれた。

つばめ弁当(2001年)
つばめ弁当(2001年)

また、ビュッフェに行ってコーヒーを飲んでいると、つばめレディがもう一杯サービスしてくれた。それらのサービスと車両の立派さに感動し、帰宅後には「KATOの787系TSUBAMEセット」まで購入してしまった(これは今でも動く)。

・・・・。「かささぎ」の内装がくたびれた787系に揺られていると、そんなことが走馬灯のように思い出されてきた・・・。22年はあっという間だった・・・。


そして821系。

821系電車
821系電車

これはNゲージ模型化を期待している。この周囲のライトもちゃんと点灯する形で模型化してほしい。

268号機関車・鳥栖駅前
268号機関車・鳥栖駅前

鳥栖駅前の268号機関車(柵で見えにくい)。鳥栖市重要文化財の貴重な機関車。「230形」は全国でこの268号と、もう一つは京都鉄道博物館の233号だけだそうだ。233号の方は国の重要文化財。そういえば先月見たような・・・。あれの兄弟(姉妹?)だったか!。

233号機関車・京都鉄道博物館(2023年6月)
233号機関車・京都鉄道博物館(2023年6月)

同じ鳥栖駅の歩道橋から見た「ED76 83号機」

ED76 83号機
ED76 83号機

現存するED76の中でも、残り少ない貴重な基本番台。1975年生まれの48歳で、もう引退間近。EF510 300番台にとって代わられるらしい。

下は、久留米駅で目を引かれた、青くてきれいな塗装の気動車。キハ220 1101。

キハ220 1101 気動車
キハ220 1101 気動車
キハ220 1101 気動車
キハ220 1101 気動車

「シーサイドライナー」は長崎を走っているはずだけど・・・。調べてみると、シーサイドライナーとしての運用は2021年で終了し、塗装がそのままで久大本線・豊肥本線に転用されているらしい。シーサイドライナーが山を走っている。


そういう訳で、メインのSL人吉撮影の他にも、色々な列車を見たり乗ったり、楽しめた2日間だった。

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