SLやまぐち号乗車記録・2024年春・前照灯故障のトラブルも。

SLやまぐち号は2022年の5月に唯一稼働出来ていたD51 200号機が故障し、その後2年間運行が無かった。しかしこの春(2024年)、そのD51 200号機が修理を終えて復帰し、5月3日より再び運行が始まった。

私は運良く5月19日(日)の往復の指定席を普通車で確保することが出来た。本当はグリーン車を狙っていたが、それはさすがに無理だった。

それで、前日の5月18日(土)から新山口に向かい、18日は外からの撮影、19日は往復乗車とした。18日の宿泊は湯田温泉に決め、ホテルを予約しておいた。

今回の顛末は下のYouTube動画にまとめている。

動画にまとめていることを再度ブログにまとめ直すのは大変なので、下記は動画の要点のみ。


●湯田温泉はキツネが見つけたらしい。

なので、駅前には巨大なキツネの像やキツネのポストがあり、街中にもキツネの像がいっぱいある。また、温泉町なので、足湯がいっぱいいある。特に湯田温泉駅構内の足湯からはSLを見ることが出来る。

湯田温泉駅前のキツネの像
湯田温泉 街中の足湯とキツネ像

●18日の下り便を湯田温泉駅で迎えて撮影

ホームは人が多かったので、駅の外から撮影すればよかった。

このとき、D51 200の前照灯は消えていたようだ。

5月18日 下りSLやまぐち号・湯田温泉駅

このトラブルが発覚したのは山口駅を出た後だったそうだが、実は湯田温泉駅到着時には消えていたということだ。なお、新山口駅を出発するときには点灯していたので、新山口~湯田温泉のどこかで消えたようだ。

5月18日 下りSLやまぐち号・新山口駅・出発前待機時

●5月18日の下りやまぐち号は途中で運転打ち切り、上りも運転取りやめ

前照灯の故障のため、このあと下りのやまぐち号は仁保駅で運転打ち切り。上りも運転取りやめとなった。上りの撮影は長門峡辺りまで行こうと思っていたが、それもできなくなった。この日は湯田温泉でそのまま宿泊。

この5月、2年ぶりにやっと復活したばかりだが、直後にトラブルが出てしまった。

●19日のSLやまぐち号は予定通り運行した。

翌日19日の運行が心配されたが、前照灯の故障は直り、予定通り往復乗車することが出来た。

新山口駅・下りSLやまぐち号 発車前

機関車側の展望デッキには立ち入りできない。煙が入るために閉鎖されているが、ガラス越しに機関車を見ることが出来る。

機関車側展望デッキは立ち入り禁止・ガラス越しに見る。

私が乗車したのは機関車側の5号車「スハテ35」。高い天井と、ボックス席当たり2枚の小窓が特徴的。レトロ衣装のアテンダントさんが乗車記念品を配ってまわっていた。

5号車・スハテ35

そして、長門峡駅を出てすぐの鉄橋は有名撮影地で、撮影の人がいっぱい。

長門峡駅付近

地福駅では14分間停車。その間にみんな外に出て機関車と共に撮影していた。

地福駅
地福駅

●SLやまぐち弁当は、やまぐちの名産品がいっぱい。

新山口駅の売店(セブンイレブン)で買った「SLやまぐち弁当」は山口の名産品あたくさん詰まっていておいしかった。ただ、車内で弁当を食べる人は意外と少なかった。時間的にも昼食は津和野に着いてからの人が多いのだろう。

弁当のパッケージイラストはC57になっている。やまぐち号と言えばやはりC57なのだろう。復活が待ち望まれる。

●津和野駅では転車台でゆっくり見学できる。

津和野駅では転車台での方向転換や点検の様子を近くでゆっくり見学できる。

津和野駅転車台
津和野駅 転車台横

●津和野駅前にはD51 194号機が展示されている。

こちらのD51は静態保存機。屋根はないが保存状態は良好。「石見神楽」のヘッドマークが付けられていた。また大きな集煙装置が目立つ。

D51 194号機・津和野駅前
D51 194号機・津和野駅前

●津和野は風情のある小京都

津和野は小京都と言われるだけあって、風情が感じられる良い街。本家の京都のように人であふれかえっておらず、落ち着ける。

津和野

●津和野の街の散策を楽しんでいたら、上りD51の入線を見逃した。

D51が転車台方面から入線してきて客車に連結するところを見ることが出来なかった。駅に戻った時には既に新山口方に連結されて待機中。

津和野駅 上りSLやまぐち号 待機中

●上りやまぐち号では、普通車乗客も展望デッキに立ち入りできる。

下りの最後尾展望デッキはグリーン車なので、グリーン車乗客しか立ち入りできなかった。しかし上りでは最後尾が普通車のスハテ35なので、普通車乗客も立ち入りできる。

津和野駅 上りSLやまぐち号 最後尾スハテ35 普通車展望デッキ

跨線橋から見ると、最後尾のスハテ35だけ天井がダブルルーフで、高くなっていることが分かる。

最後尾スハテ35だけ天井が高い

走り出してから最後尾展望デッキに出てみたが、開放感があって気持ちよかった。

上りSLやまぐち号 最後尾スハテ35展望デッキから

三谷駅では数分間の運転停車を行い、下りの「スーパーおき」と行き違いを行った。

三谷駅 下りスーパーおきとの行き違い

このように最後尾展望デッキはいつまでも居たくなるが、トンネルでは煙に巻き込まれるため、室内に退避する必要がある。

●復路(上り)では2号車(スハ35)に乗車

上りでは2号車のスハ35に乗車。この車両は往路に乗ったスハテ35に比べて天井は高くない。

2号車 スハ35
上りSLやまぐち号の車窓

西側の車窓は、夕陽や雲や山々が水田に張られた水面に映って美しい。時々流れてくる機関車の煙と、心地よいレールジョイント音は、昔懐かしい客車列車旅の雰囲気。

●新山口駅に到着

新山口駅 到着後

そして、客車の回送はDD51 1043号機が行った。DD51も今となっては現役で動いている数が少なく貴重な存在。もしかすると動態機はSLより先に無くなるのではないだろうか。

DD51 1043号機がやまぐち号の客車を回送

以上で終わり。18日の前照灯トラブルでは19日の運行も無いのではとあきらめかけたが、無事乗車できてよかった。ただ、乗車してしまうと走行中のSLは見られないため、外から撮影する機会も欲しい。なので18日の運転中止は惜しかった。

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