48650号機(三次もののけミュージアム)

48650号機(2024年6月・三次もののけミュージアム)
48650号機(2024年6月・三次もののけミュージアム)

広島県・三次(みよし)市の妖怪博物館「三次もののけミュージアム」の敷地の一角に、国鉄8620形蒸気機関車48650号機が静態保存されているので、それを見に行った(もののけミュージアム自体も目的の一つではあった)。

なお動画もYouTubeにアップロードしている。


見ての通り、ミュージアム敷地内の柵に囲まれたところで、頑丈そうで広めの屋根もついていた。

塗装もきれいで、敷地内も雑草がきれいに刈られていて、かなり丁寧に整備されている様子。柵については賛否あるだろうが、盗難やいたずらによる損傷を考えると、普段は近づけないようにしておくのが良いのかもしれない。なお、イベント開催時には柵が開放されて運転室にも入れるようだ。

この機関車は「みよしSL保存倶楽部」という団体が管理している。この団体はSL保存の他に、廃線となった旧三江線の線路を活用して「レールマウンテンバイク」も運営している。

これまで様々な8620形を見てきたが、この48650号機の状態は最良クラス。動態保存の863058654、青梅鉄道公園管理の8620はきれいに整備されていて当たり前だが、その他は、ボランティア団体による整備の有無によって大きく異なるようだ。この三次や五條(78675)などはかなりきれいに整備されている。一方、自治体による公的な管理下にあるのに、大牟田(48696)はかなり悲惨な状態だった。

運転席側には旋回窓が付いていた。これまで見てきた中で、他に旋回窓が付いていたのは五條の78653号機だけ。旋回窓が雨をはじく様子は船を含めて今まで見たことが無い。一度ちゃんと見てみたい。

それからナンバープレートが緑色できれい。他はだいたい黒色のことが多いので、ちょっと珍しい。

周囲の柵は結構高さがあって、見るのは柵の隙間から、撮影は柵の隙間にカメラレンズを差し込むしかない。ただし非公式側のキャブ近くの柵は少し低くなっていて見やすくなっている。

キャブ非公式側の側面ナンバープレートだけ黒色になっている。緑色が退色したのだろうか。

炭水車背面のナンバープレートも緑色。

説明版は柵の内側にあって、ちょっと見にくい。

尾関山駅から運んできたらしい。尾関山駅は歩いて10分弱の近いところだが、それもこんな大きな機関車を運ぶのは苦労したようだ。1972年に設置ということは、もう52年前。半世紀を超えてここに居ることになる。

製造は1921年なので100年を超えている。

いつも思うが、この旧式の番号の付け方(形式番号と製造番号が混じっている)は、制定時にこんな複雑になることを考えなかったのだろうか。一形式で何百両も製造されることを想像できなかったとか。それは仕方ないにしても、一万の位を使って繰上りをするなど、なかなか苦しい。

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