私が日本各地に出向いた時に、ついでに撮影してきた国鉄8620形蒸気機関車の画像は下の記事にまとめている。
最初は、たまたま撮影していた過去画像を集めていただけだったが、結構数が増えてきたので、最近はわざわざ8620形を見に出かけるようになってきた。
国鉄8620形蒸気機関車(通称“ハチロク”)の動態保存機は全国に2両あって、その片方が京都鉄道博物館に保存されている8630号機。もう片方はJR九州で「SL人吉」を牽引する58654号機となる。SL人吉の58654号機の方は、2023年度末での引退が決定しており、その後、動態保存が継続するかは今のところ不明。もし動態保存されなければ、8630号機が唯一の動態保存機となる。
さて、その8630号機は約5年前の2018年に京都鉄道博物館内でSLスチーム号を牽引しているのを見たのが最後。その際の画像も1枚しかなかったので、今回改めて見に行き、乗車もしてみることにした。
まずは動画のまとめ。
乗車してみたが、休日いうこともあって大変混雑していた。また、当たり前だが乗車すると機関車の背面(炭水車の後面)しか見えない。
ただ、500mを一往復する間に、何回も鐘や汽笛を鳴らしてくれるので、それでSL列車という実感がわく。
一方、外側からはじっくりと撮影することが出来た。
客車はレール運搬貨車を改造したものだそうだ(こちらの記事から)。
形式名もちゃんと表示されている。
出発するときはバック運転となるしスピードも遅いが、それでも煙を吐き、汽笛を鳴らして進んでいく姿は迫力ある。
またボイラー上に設置された鐘の音も雰囲気があって良い。SL人吉の鐘の音と同じでSL列車に合う。
この鐘は元々8630に付いていたものではなく、同型機から移設されたものだそう。
8620の初期(8620-8643号機)は運転台(キャブ)下の形状が「S字」で、8644号機以降が「乙」型らしいが、この8630号機は例外らしく「乙」型になっている。S字型については青梅鉄道公園の8620号機参照(下の画像)。
前面は8620号機と同じくデフレクター(除煙板)の無いシンプルな見た目。
潤滑油を給油するオイルポンプはクランクと連動して動作するが、手動でハンドルを回して給油することもできる。そのため、ケースに扉が付いている。
煙室内のガスの流れを調整するための板(反射板)の角度を変えるハンドル。
この日は昼過ぎに帰宅してしまったが、夕方、SLスチーム号の最終便の後は、客車を切り離して転車台に載り、給炭などのメンテナンスをする所を見ることが出来るらしい。できれば次回はそこまで見ていきたい。
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